東亜:日韓政治改善に伴う観光・輸出の復調

2026年4月24日、日韓両国の政治関係改善が、観光客の相互往来の増加と貿易活動の活発化に明確な影響を与えていることが明らかになりました。特に、半導体を中心とした韓国の輸出は記録的な伸びを示し、観光分野では両国間の交流拡大に向けた具体的な取り組みが進んでいます。これらの動向は、両国の経済的結びつきの強化と地域経済の活性化に寄与しています。

日韓政治関係の進展と協力体制

日韓両国は、2026年1月に行われた首脳会談において、高市総理と韓国の李在明大統領が「日韓関係を更なる高みに」引き上げることで合意しました。この会談では、「未来志向の協力関係」を軸に、シャトル外交の継続が確認され、経済安全保障分野での連携強化が図られています。特に、中国の輸出規制への対応を含む経済安全保障協力の進展は、両国間の信頼関係の深化を示すものとして注目されています。

観光交流の回復と拡大

日韓間の観光交流は、政治関係の改善に伴い顕著な回復と拡大を見せています。2025年の訪韓日本人観光客数は365万人に達し、過去最多を記録しました。韓国観光公社は、2026年の訪韓日本人観光客数を450万人と目標に掲げており、さらなる誘致に力を入れています。一方、2025年の訪日韓国人観光客数は945万9600人となり、日本への訪問が日常化している傾向がうかがえます。

両国間の観光交流拡大に向けた具体的な取り組みも活発化しています。2026年4月10日には、日本旅行業協会(JATA)と韓国観光公社が訪韓日本人観光客の拡大に向けた覚書を締結しました。韓国観光公社は「今日行く韓国」キャンペーンを展開し、2028年までに訪韓外国人観光客数3000万人を目指すなど、日韓観光は新たな局面を迎えています。2026年1月には、韓国からの訪日客数が単月で初めて110万人を超え、好調な滑り出しを見せています。

輸出入の復調と経済協力

貿易面においても、日韓関係の改善は明確な好影響をもたらしています。2026年4月1日から20日までの韓国の輸出額は504億ドルに達し、特に半導体輸出は前年同期比で182.5%もの急増を記録しました。これは、世界的な半導体需要の回復と、日韓間のサプライチェーン協力の強化が背景にあると考えられます。

日本の韓国への輸出動向を見ると、2026年2月の日本の韓国への輸出額は6,095億円でした。一方で、2026年4月1日から20日までの日本からの輸入額は減少傾向にあり、これは韓国国内産業の競争力強化や、輸入先の多角化が進んでいる可能性を示唆しています。日韓両国は、経済安全保障分野での連携を深めつつ、互いの経済成長に貢献する「双方向」の関係へと移行しつつあります。

Reference / エビデンス