東亜:中国の太陽光・風力パネルの世界シェア独占と市場動向(2026年4月16日時点)

2026年4月16日、世界の再生可能エネルギー市場において、中国の圧倒的な存在感が改めて浮き彫りになっています。太陽光・風力パネルの製造において世界市場を独占する中国は、国内での再生可能エネルギー導入を急速に進める一方で、輸出政策の変更により国際市場に新たな波紋を広げています。

中国の再生可能エネルギー設備容量の現状と成長

中国の再生可能エネルギー設備容量は、驚異的なペースで拡大を続けています。2026年2月末時点で、中国の再生可能エネルギー総設備容量は2,381ギガワット(GW)に達し、これは総発電容量の60.3%を占めています。特に2026年1月から2月にかけては、新規に45GWもの再生可能エネルギー発電容量が追加されました。内訳を見ると、太陽光発電が1,232GW、風力発電が651GWと、両分野が成長を牽引しています。 この勢いから、2026年には中国の太陽光発電設備容量が初めて石炭火力を上回る見込みであり、エネルギー構造の転換が加速していることが示されています。

中国による太陽光・風力パネルの世界市場独占

中国は、再生可能エネルギー設備の製造においても圧倒的な世界シェアを誇っています。世界の太陽光パネル部品生産の80%以上を中国が占めており、特に先進的なn型セル分野では、その割合が95%に達すると見込まれています。 風力発電分野でも同様で、世界の風力タービンの80%以上、風力発電設備の60%以上を中国が生産しており、その供給能力は他国を圧倒しています。

2026年4月1日施行:太陽光発電製品の輸出増値税還付廃止とその影響

2026年4月1日、中国政府は太陽光発電関連製品に対する輸出増値税還付を完全に廃止しました。 この政策変更により、中国製太陽光発電製品の製造コストは実質的に9%以上上昇すると見られています。 この措置は、過剰生産能力の抑制と国内市場の健全な発展を促すことを目的としているとされますが、国際市場における中国製品の価格競争力に影響を与える可能性があります。これにより、中国の太陽光産業は新たな市場戦略の構築を迫られることになり、グローバルなサプライチェーンにも変化が生じるかもしれません。

中国の再生可能エネルギー輸出と海外投資の拡大

輸出増値税還付廃止という政策変更があったものの、中国の再生可能エネルギー関連製品の輸出と海外投資は依然として活発です。2025年には、中国の太陽光発電モジュール輸出量が267.6GWに達し、前年比で約13%増加しました。 また、中国企業は2025年に海外のクリーンテクノロジー分野に約800億ドルもの巨額を投資しており、これは世界のエネルギー転換における中国の主導的な役割を明確に示しています。 中国は、国内での再生可能エネルギー導入を加速させるとともに、その技術と製品を世界中に供給することで、グローバルなエネルギー市場における影響力を一層強固にしています。

Reference / エビデンス