日本:自民党派閥解体後の「新・政権支持率」と解散戦略

2026年4月13日、永田町は自民党の派閥解体という激震から2年余りを経て、新たな政治情勢の只中にある。特に、2026年2月の衆議院選挙での自民党大勝は、高市内閣の政権基盤を盤石なものとした一方で、旧派閥勢力による「派閥再興」の動きも活発化させている。本稿では、最新の世論調査結果を基に高市内閣の支持率動向を分析し、今後の衆議院解散戦略と派閥再興の動きについて考察する。

自民党派閥解体後の政治情勢と高市内閣の現状

2024年1月、自民党は政治資金問題を受け、麻生派を除く主要派閥の解体を決定した。この歴史的な転換は、党内の権力構造に大きな変化をもたらし、高市内閣は派閥に縛られない「高市独裁」とも称される体制を築きつつあった。しかし、2026年2月の衆議院選挙で自民党が圧勝したことで、高市内閣の政権基盤は一層強固になったと見られている。この勝利は、高市首相が掲げる「サナエノミクス」への期待感や、安定した政権運営への国民の支持を反映したものと言えるだろう。一方で、この「高市独裁」ともとれる状況に対し、党内からは牽制の動きも出始めている。

最新の政権支持率と政党支持率の動向(2026年2月時点)

2026年2月に発表された世論調査結果は、高市内閣の高い支持率を示している。テレビ朝日の調査によると、高市内閣の支持率は70.8%と高水準を維持しているものの、発足後最低を記録した。 また、自民党の政党支持率は時事通信の調査で4年ぶりに30%台を回復したと報じられている。 これらの高い支持率は、2月の衆議院選挙での自民党大勝が大きく影響していると考えられる。国民は、選挙結果を通じて高市首相のリーダーシップと政策に一定の期待を寄せていると分析できる。しかし、FNNの世論調査では、衆議院解散について「適切でない」と回答した人が53%に上り、比例投票先が3割超で未定であるなど、国民の間に依然として慎重な見方や不透明感が存在することも示唆されている。

衆議院解散戦略の背景と今後の展望

2026年1月、高市首相は衆議院の早期解散に踏み切り、2月総選挙へと突入した。この解散は、予算審議を後回しにしてまで行われた異例の決断であり、高市首相は「皆、怒り狂っていた」と述べ、国民の政治不信に対する強い危機感が背景にあったことを示唆している。 自民党は、裏金問題に関与した議員284人を含む候補者を公認し、選挙戦に臨んだ。 結果として自民党は圧勝し、「高市人気」が選挙を牽引した形となった。 この勝利により、「サナエノミクス」の本格的な始動が期待されている。 今後の政治日程を考えると、高市内閣は安定した政権運営を継続しつつ、国民の支持を維持していくことが求められる。解散のタイミングについては、国民の「適切でない」という意見も踏まえ、慎重な判断が求められるだろう。

派閥再興の動きと政治資金規正法改正の影響

自民党の派閥解体後も、旧派閥単位での会合や「派閥再興」の動きが活発化している。特に、2月の衆議院選挙での自民党大勝は、この動きをさらに加速させていると指摘されている。 この背景には、「高市独裁」への牽制や、新人議員の育成、情報交換の場としての機能の必要性などが挙げられる。 旧安倍派や旧茂木派、旧岸田派といった勢力が、それぞれ異なる形で再結集の動きを見せている。 しかし、政治資金規正法の改正は、これらの動きに大きな影響を与えている。改正法では、政治資金の透明性向上や第三者機関による監視強化が盛り込まれており、旧来型の派閥運営は困難になっている。 今後、旧派閥勢力がどのような形で活動を継続し、高市内閣との関係を構築していくのか、その動向が注目される。

Reference / エビデンス