北米連邦インフラ投資計画:2026年4月時点の予算配分と執行状況

2026年4月1日、北米における連邦インフラ投資計画は、米国とカナダの両国で重要な進展を見せています。特に、米国の超党派インフラ法(IIJA)の執行状況と、カナダインフラ銀行(CIB)による大規模な投資が注目されており、それぞれの国がインフラ整備を通じて経済成長と持続可能性の向上を目指す姿勢が鮮明になっています。

米国:超党派インフラ法(IIJA)の現状と2026年の動向

米国の超党派インフラ法(IIJA)は、2026年4月1日現在、インフラ整備に多大な影響を与え続けています。2026年1月31日時点で、IIJAは連邦政府機関を通じて約3,900億ドルを割り当て、そのうち約2,400億ドルが義務化されています。この法律は、道路、橋梁、公共交通機関、ブロードバンド、水インフラなど、幅広い分野に資金を提供しています。

本日、2026年4月1日には、2025会計年度橋梁投資プログラム(Bridge Investment Program)の大型橋梁賞が発表され、国内の重要な橋梁プロジェクトへの投資が加速される見込みです。また、同日、エネルギー省(DOE)は、送電網近代化プログラム(SPARK)に対し約19億ドルの資金提供を行うことを発表しました。これは、老朽化した送電網の近代化と、再生可能エネルギーの統合を促進することを目的としています。さらに、重要鉱物およびバッテリー材料のサプライチェーン強化に向けて、5億ドルの資金提供も決定されました。

しかし、IIJAは2026年9月30日に期限を迎えるため、今後の動向が注目されています。

米国:インフラ投資の課題と再承認の見通し

超党派インフラ法(IIJA)が2026年9月30日に期限を迎えるにあたり、その再承認を巡る課題が浮上しています。特に、2026会計年度の歳出法案では、電気自動車(EV)充電インフラ整備を目的としたNEVIプログラムから約8億7,900万ドルが削減されました。

また、2025年1月にJustice40イニシアチブが撤回されたことにより、一部のプロジェクトで資金カット、凍結、遅延が発生しており、インフラ投資の公平性に対する懸念も高まっています。

建設業界は、2026年第1四半期までの連邦資金調達に対しては楽観的な見方を示しているものの、それ以降の資金調達の不確実性について懸念を表明しています。

カナダ:インフラ銀行(CIB)の投資状況と主要プロジェクト

カナダインフラ銀行(CIB)は、カナダのインフラ整備において重要な役割を担っています。2025-26年度第3四半期(2026年2月27日時点)において、CIBは108件の投資を行い、総額181億カナダドルをコミットしています。これらの投資により、89件以上のプロジェクトが現在建設または開発中であり、すでに11件のプロジェクトが完了しています。

来たる2026年4月9日には、貿易・運輸部門への11.6億カナダドルの融資が発表される予定です。これは、カナダのサプライチェーンの効率化と国際競争力の強化に貢献すると期待されています。さらに、4月7日には「Build Communities Strong Fund」の立ち上げが発表される見込みです。この基金は、60億カナダドルの直接交付金と、州からの約170億カナダドルの資金、そして追加の民間資本を活用し、地域社会のインフラニーズに対応することを目指しています。

カナダ:2025-2026年連邦予算と今後の財政計画

2026年1月に承認されたカナダの2025-2026年連邦予算は、今後5年間で2,800億カナダドル(約2,051億米ドル)のインフラ支出を計画しており、建設、インフラ、住宅部門に重点を置いています。

しかし、2026-27年度の財務省の部門計画では、1,066万カナダドルの歳出削減が計画されており、今後の財政運営には慎重な姿勢が見られます。 この予算は、カナダ全土のインフラ近代化と経済成長を支えるための重要な基盤となるでしょう。

Reference / エビデンス