グローバルサウスにおける政権交代と資源国有化が投資環境に与える影響:2026年3月の動向
2026年3月20日、グローバルサウス諸国における政権交代とそれに伴う資源国有化の動きが、国際的な投資環境に複雑な影響を及ぼしています。地政学的リスクの顕在化、重要鉱物資源を巡る国家間の競争激化、そして持続可能な投資への国際的な取り組みが交錯する中、投資家は新たな戦略を模索しています。
グローバルサウスにおける資源ナショナリズムの台頭と主要国の戦略
グローバルサウスにおける重要鉱物資源を巡る国家間の競争は激化の一途を辿っており、資源ナショナリズムの傾向が顕著になっています。その象徴的な動きとして、コンゴ民主共和国(DRC)が近年、鉱物資源の管理強化や国営企業の関与拡大を通じて、資源ナショナリズムの姿勢を強めています。2026年3月26日には、DRCと中国が鉱業分野での協力を深化させる協定に署名しました。これは、重要鉱物資源の安定供給を確保しようとする中国の戦略の一環と見られています。
同時期には、米国企業ヴァータス・ミネラルズがDRCの鉱山会社シェマフの株式取得契約を3,000万ドルで締結し、同年3月にはDRC鉱山省および国営鉱山会社ジェカミンがこの売却を承諾しました。 この動きは、重要鉱物資源のサプライチェーンにおける米中間の戦略的競争が、グローバルサウスの資源国を舞台に表面化していることを示唆しています。
政権交代と地政学的リスクが投資環境に与える影響:2026年3月の事例
2026年3月、イラン情勢の緊迫化は、世界の投資環境に即時的かつ広範な影響を与えました。特に、ハメネイ師殺害の仮説シナリオが報じられたことで、ホルムズ海峡の事実上の封鎖や原油・LNG価格の急騰が懸念され、日本のエネルギーコストには月数千億円規模で影響を与えた可能性があります。
2026年3月20日午前の主要ニュースでは、イラン情勢の緊迫化に伴う原油高懸念により、円相場が一時1ドル=157円台半ばまで上昇(円安)したことが報じられました。これを受け、日本銀行は中東情勢のリスクを重視し、追加利上げを見送る判断を下しています。 また、2026年3月の新興国株式市場は、イラン情勢の緊迫化と米国の利下げ観測後退が重なり、下落基調となりました。 これらの事例は、地政学的リスクが投資判断に与える即時的かつ広範な影響を明確に示しています。
グローバルサウスにおける持続可能な投資と日本の連携戦略
グローバルサウス諸国は、国際的なグリーン投資における重要な拠点となりつつあります。2026年3月26日に北京で開幕した「2026年グローバルサウス金融フォーラム」では、30以上の国・地域の政府関係者やビジネスリーダーが一堂に会し、より包摂的で持続可能な金融協力の強化に向けた連携を図りました。
このような国際的な潮流を受け、日本もグローバルサウスとの連携強化を通じた持続可能な投資を推進しています。経済産業省は2026年3月30日、令和7年度補正事業の公募について事前周知を行った「グローバルサウス未来志向型共創等事業」を紹介しました。 この事業は、グローバルサウス諸国との共創を通じて、GX(グリーントランスフォーメーション)やDX(デジタルトランスフォーメーション)による社会課題解決やサプライチェーンの強靱化を目指すものです。2025年12月16日に成立した令和7年度補正予算では、関連事業を含め総額約1,546億円が計上されており、日本がグローバルサウスとの戦略的パートナーシップを重視していることが伺えます。
Reference / エビデンス
- ザンビア、DRC、ジンバブエ重要鉱物(1)表面化する米中対立 | 高まる経済安全保障リスク、各国・地域の自律性向上と不可欠性確保に向けた戦略とは - ジェトロ
- 2026年3月|国際情勢レポート - いい政治ドットコム
- 2026年3月の新興国株式市場 - ピクテ・ジャパン
- 2026年3月20日(金)午前の主要ニュースまとめ | AI Chat Journal
- Xinhua Silk Road:コンセンサスから行動へ、グローバル・サウスが国際的なグリーン資本の流れを牽引 - AFPBB News
- Xinhua Silk Road:コンセンサスから行動へ、グローバル・サウスが国際的なグリーン資本の流れを牽引 - ZDNET Japan
- Xinhua Silk Road:コンセンサスから行動へ、グローバル・サウスが国際的なグリーン資本の流れを牽引
- 経済産業省の経済協力