グローバルサウスの多角外交と自律性:国際秩序変動下の最新動向

G7首脳会議と中東情勢:エネルギー安全保障への影響

2026年3月11日、フランス主催でG7首脳オンライン会議が開催され、日本の高市総理大臣も出席しました。会議では、中東情勢が世界経済、金融、エネルギー市場に与える影響、特にホルムズ海峡を含む海上輸送路の安全確保の重要性が主要な議題となりました。高市総理は、イランの核兵器開発を許さない立場を伝え、民間施設への攻撃や航行の安全を脅かす行為の即時停止を要請しました。G7首脳は、中東情勢への緊密な連携対応で一致する姿勢を示しました。日本は、これに先立ち石油備蓄の放出を発表しています。

日本の経済界とグローバルサウス連携:多角的な関係構築の推進

2026年3月10日、経団連は日本・東京商工会議所とともに、アジア・大洋州地域および国際機関代表部に駐在する日本大使との懇談会を開催しました。この懇談会では、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の推進とグローバルサウスとの連携強化が重視され、貿易・投資や人材交流を通じた地域とのさらなる関係強化の重要性が確認されました。日本経済界はまた、ルールに基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化にはミドルパワーの結集が必要であるとの認識を示しています。

BRICSの拡大とインドの議長国としての役割:多極化する国際秩序

2026年1月1日、BRICSの創設メンバーであるインドが議長国に就任しました。BRICSは2025年に劇的に拡大し、エジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦が新たに加盟して11カ国体制となっています。インドは議長国として、2026年2月10日に初のBRICS調整官会議をニューデリーで開催しました。インドの議長国としてのモットーは「回復力と革新、協力と持続可能性の構築」とされ、気候変動対策、グリーン金融、エネルギー移行、持続可能な開発に焦点が当てられています。

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Reference / エビデンス

  • G7首脳オンライン会議(概要)|外務省 2026年3月11日、フランス主催でG7首脳オンライン会議が開催され、日本の高市総理大臣が出席し、中東情勢が世界経済、金融、エネルギー市場に与える影響やホルムズ海峡を含む海上輸送路の安全確保について議論された。高市総理はイランの核兵器開発を許さない立場を伝え、民間施設への攻撃や航行の安全を脅かす行為の即時停止を求め、G7首脳は中東情勢への緊密な連携対応で一致した。日本は石油備蓄の放出も発表した。
  • アジア・大洋州地域大使との懇談会を開催 (2026年4月2日 No.3724) | 週刊 経団連タイムス 2026年3月10日、経団連は日本・東京商工会議所と共に、アジア・大洋州地域および国際機関代表部に駐在する日本大使との懇談会を開催し、自由で開かれたインド太平洋(FOIP)の推進、グローバルサウスとの連携強化に向けて、同地域とのさらなる関係強化の重要性を強調した。また、ルールに基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化にはミドルパワーの結集が必要との認識も示された。
  • 印度召开首次金砖协调人会议启动2026主席国任期 - TV BRICS 2026年、BRICSの創設メンバーであるインドは、拡大後のBRICS(10カ国)の枠組みで初めて議長国を務め、2月10日には初のBRICS調整官会議をニューデリーで開催した。インドはこれまで2012年、2016年、2021年に議長国を務めており、今回は4度目となる。2026年のインドのBRICS議長国としてのモットーは「回復力と革新、協力と持続可能性の構築」であり、気候変動対策、グリーン金融、エネルギー移行、持続可能な開発に焦点を当てている。
  • Dramatic expansion of BRICS in 2025 makes way for more growth in 2026 - CGTN BRICSは2025年に劇的に拡大し、2026年にはさらなる成長が見込まれている。BRICSはブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカに加え、エジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦が加盟し、計11カ国となっている。
  • Xinhua Silk Road:コンセンサスから行動へ、グローバル・サウスが国際的なグリーン資本の流れを牽引 2026年3月26日、グローバルサウス金融フォーラムが開催され、30以上の国・地域の政府関係者、銀行関係者、ビジネスリーダー、国際機関代表が集結し、より包摂的で持続可能な金融協力の強化を目指した。参加者は、気候変動が緊迫化する中で、金融発展とグリーン移行のための健全なエコシステム構築の重要性を強調。中国を含むグローバルサウス諸国は、ハイレベルな金融開放とグリーン金融連携を通じてウィン・ウィンの協力関係を築く機会を得ていると述べられた。
  • 【2026年3月28日】アフリカ関連重要ニュース|コーヒーと万年筆 - note 2026年3月28日の報道によると、フランス政府は2026年6月に開催予定のG7サミットにおいて、当初招待予定だった南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領への招待を撤回した。フランス側は「招待リストの調整」と説明しているが、南アフリカ政府はトランプ政権下の米国からの強い圧力が原因と主張している。この決定は、G7とグローバルサウス諸国間の外交的な溝を深め、南アフリカがBRICSなどの枠組みへの傾斜をさらに強める可能性が指摘されている。