北米における同盟再編と防衛負担:カナダのNATO目標達成とメキシコの治安戦略

カナダ、NATO国防費目標達成と新たな国防産業戦略を発表

カナダは2025年に国防に634億ドルを費やし、初めてGDPの2%というNATOのコミットメントを達成した。この目標は2014年のウェールズ首脳会議で設定されたものである。近年、カナダは同盟国、特に米国から軍事支出を大幅に増やすよう強い圧力を受けており、マーク・カーニー首相は2025会計年度末までに2%目標を達成するため、昨年夏に追加で90億ドルを国防費に充てると発表していた。

同時に、カナダ政府は新たな国防産業戦略を発表した。この戦略は、米国への依存を減らし、国内の武器生産能力を構築し、カナダを先進軍事技術の輸出国に変えることを目指している。連邦政府は、この戦略の一環として66億カナダドルの新規資金を投入する方針を示しており、最終的に国防装備の70%をカナダ国内で生産するという目標を掲げている。

メキシコ、主権を堅持しつつ米国との治安協力を強化

2026年3月9日から10日頃、メキシコでは治安戦略と米国との協力に関する議論が活発化した。クラウディア・シェインバウム大統領は、ドナルド・トランプ米大統領が提案したメキシコ国内での麻薬カルテルに対する直接的な軍事介入を拒否し、メキシコの主権原則の下で二国間協力が継続されることを再確認した。

この大統領の発言は、2026年2月22日にハリスコ新世代カルテル(CJNG)のリーダー「エル・メンチョ」に対するメキシコ軍の大規模作戦が実施された後に続いた。この作戦は米国の情報提供と諜報活動の支援を受けて実行されたものであり、米国もメキシコ政府とその治安部隊のプロフェッショナリズムと決意を称賛している。シェインバウム大統領は、トランプ政権からのフェンタニル密輸業者を排除するよう求める圧力に直面しており、このような作戦と米国との協力は、米国によるより抜本的な行動からメキシコを保護することを期待している。全体として、シェインバウム政権は組織犯罪対策により積極的かつ攻撃的なアプローチを取っている。

また、2026年3月6日には、米国とメキシコの治安協力の現状を検討する新しいハイレベル対話シリーズの初回会合が開催され、両国間の継続的な協力強化への取り組みが示された。

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Reference / エビデンス