緊迫化する国際海洋情勢:ホルムズ海峡危機と海洋法秩序の進展

ホルムズ海峡情勢の緊迫化

2026年2月28日、米国とイスラエルがイランに対して共同軍事攻撃を実施しました。これを受け、イランは報復的なミサイルおよび無人機攻撃を行い、原油輸送の要衝であるホルムズ海峡の通航を禁ずる警告を発出。この事態により、ホルムズ海峡における海上交通は事実上停止し、国際的な石油およびガスの価格が急騰しています。また、2026年3月9日までに、ホルムズ海峡における船舶保険料率は前週比で4~6倍に上昇したと報じられています。

国際海洋法秩序の維持に向けた多国間枠組みの進展

2026年1月17日、約20年にわたる策定作業を経て、国家管轄権外区域の海洋生物多様性の保全及び持続可能な利用に関する国際協定である国連公海等生物多様性(BBNJ)協定が発効しました。この協定は、世界の海の3分の2を占める国家管轄権外の海(公海および深海底)の生物多様性を守ることを目的としています。日本政府は、2025年12月12日にニューヨークの国連本部においてBBNJ協定の加入書を寄託し、77番目の締約国となっています。

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Reference / エビデンス