グローバルサウスの資源市場と投資環境:中東情勢とアフリカ資源ナショナリズムの波

中東情勢の緊迫化がグローバルサウスの資源市場に与える影響

2026年2月末から3月初旬にかけて中東地域で紛争が勃発し、世界の一次産品市場の見通しは不確実性に満ちたものとなっています。特に、米国とイスラエルによるイランへの攻撃およびイランによるホルムズ海峡の閉鎖は、エネルギー価格に非常に急激な上昇をもたらしました。2026年3月には、米国とイラン間の緊張激化がエネルギー市場を揺るがし、供給途絶への懸念が高まる中、世界の原油価格は3%以上急騰しました。

このようなエネルギー価格の大幅な上昇は、グローバルサウス諸国に不均衡な影響を与えています。2026年3月2日の報道では、戦争が価格を上昇させるとグローバルサウスがその代償を支払うと指摘されており、長期的なエネルギー・貿易ショックが食料価格の上昇、開発資金の逼迫、そして脆弱な政府による資源の転用を引き起こし、結果として貧困と食料不安を悪化させる可能性が示唆されています。一次産品輸出国と輸入国双方を含むグローバルサウス諸国は、輸入コストの増加や貿易収支の悪化といった形で経済的脆弱性を増大させています。

アフリカにおける資源ナショナリズムの台頭と投資環境の変化

2026年初頭から、アフリカ諸国では新たな資源ナショナリズムの波が顕著になっています。これは、リチウム、コバルト、銅などの重要鉱物に対する世界的な需要の高まりを背景に、アフリカ諸国が原材料輸出から国内での付加価値向上へと政策を転換する動きを指します。多くの国がこの新たな資源ナショナリズムを推進し、より多くの付加価値を求めています。

具体例として、2026年初頭にナミビアは新たな鉱業法を最終化し、南部アフリカ市場と世界の高価値鉱物バイヤーを結ぶ地域ハブとしての地位を確立しようとしています。また、ガーナは同時期に南アフリカのランド精錬所と提携し、現地での金加工を強化しています。これらの政策は、外国からの投資に対して規制強化やロイヤルティ引き上げの可能性をもたらす一方で、国内産業育成のための新たな協力機会を創出する可能性も秘めています。2026年2月10日の分析では、エネルギー転換需要、地政学的緊張、途上国の産業化目標に牽引され、資源ナショナリズムは2026年以降も激化すると予測されています。

グローバルサウスにおけるグリーンファイナンスと投資の動向

グローバルサウスのグリーンセクターへの資本流入が顕著になっており、豊富な資源と広大な開発潜在力が、この地域をグリーン投資の主要な目的地にしているとの指摘があります。

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Reference / エビデンス