2026年3月 日本エネルギー政策の最新動向:柏崎刈羽再稼働と初の出力制御、GX推進法の現在地

柏崎刈羽原発再稼働と首都圏初の再エネ出力制御:電力需給バランスへの影響

2026年3月1日、東京電力パワーグリッド管内において再生可能エネルギーの出力制御が初めて実施され、その量は184万kWに達しました。さらに3月7日にも87万kW規模の出力制御が実施されています。これらの出力制御は、柏崎刈羽原子力発電所6号機の再稼働が首都圏エリアの電力需給バランスに影響を与えたとみられています。柏崎刈羽原発6号機は2月9日に原子炉が起動され、2月16日には試験的な送電を開始し、3月3日には出力が最大に到達しました。商業運転は3月18日以降に総合検査後に開始される見込みです。地元の新潟県では、9月に実施された調査において、住民の約60%が原発再稼働に反対し、37%が支持するなど、世論は二分されています。

GX推進法本格施行:排出量取引制度導入と企業への影響

2026年4月1日に本格施行が予定されている改正GX推進法は、2050年カーボンニュートラル実現と経済成長の両立を目指すGX(グリーン・トランスフォーメーション)を推進するものです。この改正法により、排出量取引制度(GX-ETS)が新たに導入されます。年間CO2直接排出量が10万トン以上の事業者、約300~400社がこの制度への参加を義務付けられることになります。GX推進法は、日本の脱炭素化目標達成に寄与すると期待されています。また、GX推進機構が設立され、民間企業のGX投資支援や排出量取引制度の運営を担います。

エネルギー市場の動向と政府の対応:中東情勢と電源構成の調整

2026年3月上旬には、中東情勢の緊迫化への懸念から日本国内の電力価格が大幅に上昇しました。3月4日週の東京2026会計年度ベースロード電力契約は、前週金曜日から34%上昇し、1キロワット時あたり16.38円に達しています。このような状況に対し、政府は国民の物価高騰への対応として、2026年1月から3月使用分の電気・ガス代に対する支援措置を実施しました。この補助政策により、低圧供給の電気料金では4円50銭/kWh、高圧供給では2円30銭/kWhの燃料費調整単価が値引きされています。

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Reference / エビデンス