東アジア海洋資源権益の最新動向:南シナ海緊張と資源確保戦略の分析

南シナ海における緊張:フィリピンと中国の動向

2026年3月7日、南シナ海のサビナ礁付近において、フィリピン海軍と中国海軍の間でレーダー照準疑惑が発生したと報じられました。サビナ礁はフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内に位置しており、この事案は同海域における緊張関係の焦点を示しています。

中国は南シナ海の大部分を「九段線」と称する境界線内で自国の領有権を主張しており、フィリピンのEEZ内にあるスカボロー礁を実効支配するなど、周辺海域での軍事活動を活発化させています。中国海警局による放水や妨害行為、中国軍機による危険な接近といった威圧的な行動が常態化しており、フィリピンを含む周辺国との間で緊張が高まっています。

資源安全保障への新たな一歩:日本のレアアース開発

日本は、2026年2月4日の報道で、南鳥島沖合の排他的経済水域(EEZ)内、水深5,700メートルの海底からレアアースを含む泥の試験採取に成功したと発表されました。これは、中国のレアアース輸出規制強化に対抗し、日本の資源安全保障を強化することを目的とした「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」の成果とされています。

日本の南鳥島沖レアアース泥揚泥プロジェクトは、水深6,000メートルの深海から日本の年間需要の数百年分に相当するレアアースを引き上げることを目指しており、過去には2022年に水深2,400メートルでの泥の吸入に成功しています。この先進的なプロジェクトは、東洋エンジニアリングや古河機械金属といった日本企業の技術によって支えられており、将来的な資源供給構造への潜在的な影響が注目されます。

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Reference / エビデンス