米国の保護主義的貿易政策の動向:最高裁判断と新たな関税措置

米国の保護主義的貿易政策の動向と国際貿易への影響

2026年2月20日、米国連邦最高裁判所は、国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づいてトランプ政権が課してきた「相互関税」を違憲であるとの判決を下しました。最高裁は、この措置を大統領権限の逸脱と判断し、IEEPAに基づく関税は法的根拠を失いました。

この判決を受け、トランプ大統領は同日中に1962年通商拡大法セクション122に基づく大統領令に署名し、各国に一律10%の関税を課す新たな措置を開始しました。この関税は、翌2月21日には15%に引き上げられ、2月24日より施行されています。

さらに、2026年3月4日には、米国のベッセント財務長官が、各国に対する一律10%の関税について、週内にも15%に引き上げる可能性が高いとの見通しを示しました。同日、米国際貿易裁判所(CIT)は、米国税関・国境警備局(CBP)に対し、関税清算過程においてIEEPA関税を考慮しないよう指示しました。

[ Advertisement ]

Reference / エビデンス