米連邦債務38.86兆ドルに到達:2026会計年度財政赤字とCBO見通し
米連邦債務、3月4日時点で38.86兆ドルに到達
米国総国家債務は、2026年3月4日時点で38.86兆ドルに到達しました。これは、過去1年間で2.64兆ドル、過去5年間で10.86兆ドルの増加を意味します。特に過去1年間における1日あたりの平均増加額は約72.3億ドルに上り、このペースは米国の財政健全性に対する懸念を市場関係者の間で高めています。
2026会計年度2月の財政赤字と累積赤字の状況
2026会計年度2月の連邦政府財政赤字は3080億ドルを記録しました。これにより、2026会計年度開始(10月)から2月までの累積赤字は1兆ドルを超えています。しかし、注目すべきは、2026会計年度の累積赤字が前年同期と比較して12.39%減少している点です。歳出面では、社会保障、国防費、純利払い費が増加傾向にあります。一方、歳入面では関税収入が増加したものの、法人税収が減少したことが影響しています。
CBOが示す財政見通しと債務上限の政治的妥結
議会予算局(CBO)は、2026会計年度の財政赤字を1.9兆ドルと予測しています。また、公的債務の対GDP比は2026年には101%となる見込みであり、これは第二次世界大戦直後の過去最高であった106%を下回る水準です。
債務上限問題に関しては、2025年7月に成立した「One Big Beautiful Bill Act」により、米国の債務上限が41.1兆ドルに引き上げられました。この措置により、直近の債務上限を巡る政治的な問題は表面化しない状況にあります。しかし、CBOによる財政見通しが示唆するように、短期的な政治的妥結が存在しない一方で、中長期的な財政の持続可能性に対する市場関係者の懸念は依然として高い状態が続いています。
[ Advertisement ]Reference / エビデンス
- Monthly Debt Update - U.S. Congress Joint Economic Committee 2026年3月4日時点の米国の総国家債務は38.86兆ドル。これは過去1年間で2.64兆ドル、過去5年間で10.86兆ドル増加している。過去1年間の1日あたりの平均増加額は72.3億ドルに上る。
- The Current Federal Deficit and Debt - Peterson Foundation 2026会計年度2月の連邦政府の財政赤字は3080億ドル。2026会計年度開始(10月)から2月までの累積赤字は1兆ドルを超えた。2026会計年度の累積赤字は前年同期比で12.39%減少している。2月における歳出は社会保障、国防費、純利払い費が増加し、歳入は関税収入が増加したが、法人税収は減少した。
- The Budget and Economic Outlook: 2026 to 2036 - Congressional Budget Office 議会予算局(CBO)は、2026会計年度の財政赤字を1.9兆ドルと予測し、2036年までに3.1兆ドルに増加すると見込んでいる。公的債務の対GDP比は、2026年の101%から2036年には120%に上昇し、第二次世界大戦直後の過去最高(106%)を上回る見通しである。
- What Is the Debt Ceiling and Why Does It Matter? - Charles Schwab 2025年7月に成立した「One Big Beautiful Bill Act」により、米国の債務上限は41.1兆ドルに引き上げられ、この措置により2027年までは債務上限問題が再燃しない見込みである。
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