2026年3月4日速報:グローバルサウス資源戦略の最前線 - 米国主導の重要鉱物市場再編とホルムズ海峡混乱

米国主導の重要鉱物閣僚会合:グローバルサウスとの連携強化

米国は2026年3月4日、「2026年重要鉱物閣僚会合」を主催し、54カ国および欧州委員会代表を招集しました。この会合の目的は、AI、ロボティクス、電池、自律装置の発展に伴い重要性が高まる重要鉱物およびレアアースの世界市場を再構築することにあります。市場の高度集中が、政治的な強制や供給網の混乱を引き起こす手段となり得るとの認識が示されました。米国はこの戦略の一環として、アルゼンチン、クック諸島、エクアドルを含む11カ国と二国間重要鉱物枠組みまたは覚書(MOU)を締結しました。また、鉱物安全保障パートナーシップ(MSP)の後継組織として、「資源の戦略地政学的関与に関するフォーラム(FORGE)」の創設を発表し、グローバルサウス諸国との連携強化への意図を明確にしています。

ホルムズ海峡の混乱と産油国の輸出戦略への影響

2026年2月28日の米国とイスラエルによるイランへの攻撃以降、中東情勢は悪化の一途をたどり、石油・天然ガスなど貿易の要衝であるホルムズ海峡では通航が停止状態にあります。これにより、2026年3月にはホルムズ海峡が事実上封鎖され、タンカーの通航がほぼ停止した状況です。この混乱を受け、原油価格は一時1バレル=100ドル超に急騰しました。

OPECプラスの有志8ヶ国は、2025年11月2日のオンライン閣僚会合で2026年1月~3月の増産停止に合意し、この方針を2026年2月1日の閣僚級会合でも維持しました。この増産一時停止は、季節的に市場環境が弱含むとの見通しを反映したもので、価格下支えを優先する姿勢を示しています。しかし、ホルムズ海峡での船舶輸送の混乱が主要因となり、2026年3月におけるOPEC全体の原油生産量は日量730万バレル減少しました。これはパンデミック発生以来の最低水準となる日量2157万バレルに達しており、特にイラク、クウェート、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)といった主要産油国において生産量の減少が集中しています。

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Reference / エビデンス