米国財政の現状:連邦赤字拡大と利払い費の重圧、CBOが示す長期見通し

財政赤字の拡大と利払い費の重圧

議会予算局(CBO)の報告によると、2026会計年度の最初の5ヶ月間(2025年10月~2026年2月)で、米連邦政府の累積財政赤字は1.0兆ドルに達しました。特に2026年2月単月では3080億ドルの借り入れがあったことが明らかになっています。CBOは、2026会計年度全体の財政赤字が1.9兆ドルに達すると予測しています。財政への重圧を増しているのが利払い費です。2026年2月時点の市場性のある国家債務の平均金利は3.355%であり、これは5年前の1.512%から上昇しています。この結果、過去5年間で純利払い費はほぼ3倍になっており、CBOは2026会計年度の歳出に占める純利払い費の割合が13.85%に達すると予測しています。

債務上限と財政規律を巡る政治的議論の現状

財政規律の回復に向けた政治的議論は現在も続いています。上院では、GDP比3%の財政赤字上限を拘束力のある財政ベンチマークとして法制化する超党派の決議案が提出されています。過去には、債務上限が2025年1月1日まで停止された後、36.1兆ドルで再適用された経緯があります。議会予算局(CBO)は当時、特別措置による借り入れ能力が2025年8月または9月には枯渇すると推定していました。現在のこれらの議論は、将来の財政政策の方向性に影響を与えるものとして注目されます。

将来の財政見通しと市場への示唆

議会予算局(CBO)は、公的債務の対GDP比が2026年には101%に上昇すると予測しており、長期的な財政の持続可能性に対する懸念が提起されています。一方、米財務省は、2026年1月~3月期において、5740億ドルの市場性のある純借り入れを予想しており、3月末の現金残高は8500億ドルと仮定しています。これらの財政指標は、市場参加者にとって、今後の金利動向や米国債の信頼性といった観点から注視されるでしょう。

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Reference / エビデンス